家づくりは、流行で動く仕事ではありません。
人が本気で暮らしを良くしようと動いた時に、初めて地域の家づくりは変わり始めます。
去年は栃木、今年は関西、そして来年は群馬。
その流れの中に、自分たちもいよいよ立つのだと、今回あらためて腹が決まりました。
こんにちは。
深健工舎の一級建築士大工のカズ こと 深澤一喜です。
深健工舎は、群馬県前橋市を中心に、伊勢崎市、玉村町、高崎市、北群馬郡で、自然素材を使った高気密・高断熱・高耐震の健康住宅を、新築・リノベーション・リフォーム工事で手掛ける、設計事務所併設の大工工務店です。
快適で住み心地の良い家をつくることを、私たちの仕事の芯にしています。
少し前のブログにも書きましたが、このたび Forward to 1985 energy life に加盟しました。
1985のスローガンである「小さなエネルギーで豊かに暮らそう」に強く共感してのことです。
そして今回、1985群馬チームのメンバーとして、全国省エネミーティング in 群馬の集まりに初めて参加しました。

私自身にとっては、ただの一つの集まりではありませんでした。
去年は栃木、今年は関西、来年は群馬。
その流れを思うと、前から思い入れがあり、正直かなりワクワクしながら参加した時間でした。
去年、第13回 全国省エネミーティング in 栃木は、見学という立場で会場に行かせてもらいました。
そこから一年たって、今度は1985群馬チームの一員として、群馬に向けて関わる側に回る。
この変化は、私の中ではかなり大きいです。
家づくりは、図面だけでは前に進みません。材料だけでも進みません。
人が動き、言葉が届き、考え方がつながって、ようやく地域の力になります。
今回の集まりは、まさにその“始まりの熱”を感じる場でした。
■ 目次
- なぜ Forward to 1985 energy life に加盟したのか
- 去年は栃木を見学、今年は関西、来年は群馬という流れ
- 一級建築士大工の墨出しは、家づくりの芯に通じている
- 群馬でこうした活動をする意味
- 弊社が 1985 地域アドバイザー拠点として掲載されました
- これから私たちが伝えていきたいこと
- まとめ
- 家のこと、暮らしのこと、気軽にご相談ください
1. なぜ Forward to 1985 energy life に加盟したのか

私がこの活動に共感した理由は、はっきりしています。
省エネを、我慢や数字だけの話にしていないからです。
Forward to 1985 energy life の「小さなエネルギーで豊かに暮らそう」という言葉には、家づくりの本質が入っています。
エネルギーを減らすことだけが目的ではありません。
- 冬でもつらくない
- 夏でも無理が少ない
- 家族が健康に暮らしやすい
- 光熱費が暴れにくい
- 長く住んでも無理が出にくい
そういう暮らしを、きちんと現実にしていこうという考え方です。
これは、子育て世代の家づくりと特に相性がいいと私は思っています。
子どもが小さい時期は、家の中の温度差、日々の使い勝手、掃除のしやすさ、毎月の家計負担。
その全部が、そのまま暮らしの質に跳ね返るからです。
だから私は、この活動をただの理念だとは思っていません。
現場に足のついた実践であり、暮らしの土台をまともにするための考え方だと感じています。
2. 去年は栃木を見学、今年は関西、来年は群馬という流れ
今回、1985群馬チームの一員として参加して感じたのは、同じ方向を向いている人と顔を合わせることの強さです。
普段の仕事では、それぞれがそれぞれの現場を持っています。
工務店、設計者、職人、関係者。
立場も違えば、日々の忙しさも違う。
それでも、
- 暮らしを良くしたい
- 群馬の家づくりを良くしたい
- 住まい手にもっとわかりやすく伝えたい
という思いが重なると、場に独特の熱が生まれます。
今回は、まさにそういう時間でした。
去年 ― 第13回 全国省エネミーティング in 栃木(見学)

去年行われた断熱改修 宇都宮大学の研究室
去年の第13回 全国省エネミーティング in 栃木は、2025年7月27日に、宇都宮大学 峰キャンパス大学会館で開催されました。
私はその時、メンバーとしてではなく、まずは見学させてもらう立場で会場に行きました。
そこで感じたのは、省エネの話が机の上の理屈で終わっていないことです。
子どもたちや学生、つくり手、住まい手が混ざりながら、地域の暮らしを本気で考える熱がありました。
今年 ― 第14回 全国省エネミーティング in 関西

今年開催される第14回 全国省エネミーティング in 関西は、**2026年10月25日(日)**に、**京都・みやこめっせ(京都市勧業館)**で予定されています。
公式案内では、京都議定書ゆかりの地からあらためて省エネルギーの重要性を発信し、企業・自治体・学生・市民が学び合い、行動を変えるきっかけをつくる場、とされています。
来年 ― 全国省エネミーティング in 群馬
そして次に、群馬が続きます。
去年は栃木で見学させてもらい、今年は関西でその流れがさらに広がっていく。
その次に群馬が続く。
そう考えると、この集まりは単発の出来事ではありません。
地域ごとに受け継がれていく実践の流れの中に、群馬もいよいよ入っていく。
その手応えがありました。
詳細な案内は今後あらためて共有していく前提としつつ、「群馬でも、きちんと根を張った動きが始まっている」ことを実感できたのは大きかったです。
個人的には、去年は見る側、今年は流れを追う側、そして来年は群馬の当事者側へと、立ち位置が変わってきたことが本当に大きいです。
見学に行ったというより、これから自分も責任を持って関わっていく。
その腹が決まった時間だったように思います。
3. 一級建築士大工の墨出しは、家づくりの芯に通じている
私は普段、設計だけでもなく、施工だけでもなく、その間をまたいで仕事をしています。
その中でよく思うのが、一級建築士大工の墨出しは、家づくりの考え方そのものだということです。
墨出しというのは、現場で基準となる線や位置を出す作業です。
この基準が曖昧だと、そのあとの仕事が少しずつずれていきます。
一つ一つは小さなずれでも、積み重なると最後に大きな差になります。
これは、住まいの考え方にもまったく同じことが言えます。
最初の線が曖昧だと、
- 何を大事にする家なのか
- どこにお金をかけるべきか
- 何を削ってはいけないのか
- 住んでから何が快適なのか
- 将来どう維持していくのか
その軸がぶれます。
逆に、最初の線がはっきりしていれば、設計も、現場も、説明もぶれにくい。
私は今回の集まりに参加して、Forward to 1985 energy life の考え方は、まさに最初の基準線になるものだと感じました。
派手さはありません。
ですが、あとで確実に効いてくる。
現場の墨出しと同じです。
見えにくいけれど、そこがずれると全部がずれる。
私はそういう仕事を毎日見ていますし、自分でもやっています。
だからこそ、この考え方には重みがあると感じます。
4. 群馬でこうした活動をする意味
群馬の家づくりには、群馬の難しさがあります。
まず前提として、群馬は省エネ基準地域区分が2地域から6地域までまたがる県です。
国土交通省の地域区分資料でも、群馬県内には2地域、3地域、4地域、5地域、6地域が存在します。
寒さの厳しい山間部から、暑さの厳しい平野部まで、一つの県の中にかなり幅があります。
しかも暑さは、もう感覚論では済みません。
2025年8月5日には、群馬県伊勢崎市で41.8℃が観測され、気象庁の全国歴代ランキングで1位となりました。
夏の暑さ、冬の冷え込み、日射の受け方、地域ごとの暮らし方の違い。
同じ「省エネ」でも、地域が違えば伝え方も、実践の仕方も変わります。
だからこそ、全国的な理念だけで終わらせず、群馬の言葉で、群馬の暮らしに落とし込むことが必要だと思っています。
これは机上の話ではありません。
たとえば子育て世代であれば、
- 朝の支度が少しでも楽になるか
- 家の中の寒暖差で体がつらくならないか
- 子どもが素足で過ごしやすいか
- 毎月の支払いが無理なく続くか
こうした感覚の積み重ねが、家の満足度を大きく左右します。
難しい専門用語だけを並べても、住まい手には届きません。
だからこそ、地域のつくり手が、自分の言葉で、自分の実感として伝える場が大事です。
群馬でこの動きが育っていく意味は、そこにあります。
しかも群馬は、寒さへの備えだけでなく、夏の猛烈な暑さへの備えも同時に考えなければならない地域です。
だからこそ、群馬で省エネを語ることは、単なる性能競争ではなく、暮らしを守る話そのものになります。
栃木から関西へ、そして群馬へ。
地域が変わっても、目指すものはぶれない。
その流れを群馬で受け取る以上、こちらも半端な気持ちではいられません。
私は、この地域で家づくりに関わる人間として、その役割から逃げたくないと思っています。
5. 弊社が 1985 地域アドバイザー拠点として掲載されました

そして今回、もう一つうれしい出来事がありました。
弊社が団体ホームページに「1985地域アドバイザー拠点」として掲載されました。
Forward to 1985 energy life の案内によると、1985地域アドバイザー拠点とは、各地域の気候・風土・ライフスタイルに合わせて、無理のない省エネルギーのアドバイスができる法人・団体を認定する制度です。
これは、名前が載ったというだけの話ではありません。

私としては、より説明責任が重くなったと受け止めています。
住まい手に対して、
- なぜこの考え方が大事なのか
- なぜこの順番で考えるのか
- どこが見た目ではわからない大事な部分なのか
- 暮らしにすると何が違うのか
そこを、ごまかさずに伝えていく責任です。
資格や肩書きが増えることよりも、その先にある、相談された時にきちんと答えられることのほうが大事です。
わからないことをわかったふりで済ませない。
見えない部分ほど、丁寧に伝える。
そういう姿勢を、これからもっと問われる立場になったのだと思っています。
6. これから私たちが伝えていきたいこと
今回の参加であらためて感じたのは、良い家づくりは、良い説明から始まるということです。
住まい手が本当に知りたいのは、難しい制度名の羅列ではありません。
- この家は、なぜ暮らしやすいのか
- 何に気をつけてつくっているのか
- 何を優先すると後悔しにくいのか
- 子育て中の家族にとって何が助かるのか
こうしたことです。
私たちも、設計の話、現場の話、素材の話、性能の話を、ばらばらにせず、ひとつの家づくりの言葉として届けていきたいと思います。
その意味で、Forward to 1985 energy life への加盟も、1985群馬チームとしての参加も、地域アドバイザー拠点としての掲載も、全部一本の線でつながっています。
家づくりは、完成写真だけでは伝わりません。
その家に、どんな考え方を通しているのか。
どこを、見えないところで大事にしているのか。
そこまで含めて伝えて、初めて本当の意味での提案になると思っています。
7. まとめ
全国省エネミーティング in 群馬 に向けての参加は、私にとって、これから群馬で何を伝えていくべきかを、あらためて整理する機会になりました。
1985の「小さなエネルギーで豊かに暮らそう」という考え方は、派手ではありません。
ですが、現場に立つ人間から見ると、とても本質的です。
一級建築士大工の墨出しのように、最初の基準線が大事です。
その線がぶれなければ、設計も、施工も、説明も、住んでからの満足度も、少しずつ良い方向へ積み上がっていきます。
私たちは、これからも群馬の家づくりの中で、難しいことを難しいままにせず、住まい手に届く言葉で伝えていきます。
地に足のついた家づくりを、正直に、丁寧に、そして熱を持って続けていきます。
去年は栃木、今年は関西、来年は群馬。
その流れをつなぐ一人として、今回の参加は、その決意を自分の中でもう一度はっきりさせる時間になりました。
ここからが本当のスタートだと思っています。
8. 家のこと、暮らしのこと、気軽にご相談ください
ここまで少しかたい話が続きましたが、最後にひとこと。
家づくりも、リフォームも、リノベーションも、最初は「こんなこと聞いていいのかな」というところから始まる方がほとんどです。
- 夏の暑さ、冬の寒さがつらい
- 光熱費がじわじわ気になっている
- 断熱ってどこから考えればいいのかわからない
- 子どもがまだ小さいから、家のことを一度きちんと相談したい
- 新築するほどではないけれど、今の家を少し良くしたい
そういう話で大丈夫です。
むしろ、そういう入口の相談こそ、大事にしたいと思っています。
群馬県前橋市を中心に、伊勢崎市、玉村町、高崎市、北群馬郡あたりで、家のこと、暮らしのことで気になっている方は、どうぞお気軽にお声がけください。
深健工舎の一級建築士大工のカズ こと 深澤一喜 がお話をお伺いします。
大工の立場からも、一級建築士の立場からも、そして子育て中の一人の親としても、正直にお答えします。
参考情報
- Forward to 1985 energy life「拠点紹介」
https://to1985.net/consumer/base/ - Forward to 1985 energy life「イベント情報」
https://to1985.net/event/ev/meeting/ - 第13回 全国省エネミーティング in 栃木
https://to1985.net/event/1970/ - 第14回 全国省エネミーティング in 関西
https://to1985.net/event/2142/ - 国土交通省「地域区分新旧表」
https://www.mlit.go.jp/common/001500182.pdf - 気象庁「歴代全国ランキング」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rankall.php

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