耐震等級3を「確実に」「科学的根拠をもって」実現し、地震時の安全性を最大限に高めるために、許容応力度等計算が必要不可欠だと思います。
耐震等級3（許容応力度等計算）にする理由は、建物の地震に対する安全性と信頼性を科学的かつ詳細に保証するためです。許容応力度等計算は、建物の構造の各部材（柱・梁・基礎・接合部）にかかる応力や力の分布を精密に計算し、それが各部材の許容範囲内に収まっているかを確認します。これにより耐震性能の過不足や弱点を明確に特定でき、建物全体の一体性やバランスも検証されます。
耐震等級3は、基準となる耐震等級1の1.5倍の地震力に耐えることを意味し、災害対応拠点施設と同等の高い安全基準です。許容応力度等計算によって取得した耐震等級3は、性能表示計算に比べて構造の強度ランクが高く、より多くの耐力壁や堅牢な設計が要求されるため、実際の地震に対して信頼性の高い耐震性を実現します。
この計算を行うことで、部材の強度不足や水平構面の剛性不足といった問題点を早期に発見・改善でき、完成後も長期間にわたり高い耐震性能を維持できるため、吹き抜けやスキップフロアなどのデザインにも住宅の安全性と資産価値を高めることができます。さらに保険や税制上の優遇が受けやすいことも理由の一つです。
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耐震等級とは、建物の地震に対する強さや耐久性を表す日本の指標で、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律（品確法）」に基づいています。等級は1から3までの3段階に分かれており、数値が大きいほど耐震性が高くなります。